新人(第二新卒)看護師がNICUで働くメリット・デメリット
新人看護師としてNICUに配属になったり、これから第二新卒でNICUへの転職を視野に入れているという人もいるのではないでしょうか?
でも、実際にはNICUでの看護師の仕事は、精神的な負担が大きい・・・といったところもあるので注意が必要です。
ここでは、NICUで働いてみたものの結局合わなかった・・・ということがないように、メリットだけでなくデメリットになる点もまとめてみました。
NICUの特徴や仕事内容、新人(第二新卒)看護師がNICUで働くメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
NICUって何?特徴は?
NICU(新生児集中治療室)とは、生まれたばかりの治療が必要な赤ちゃん(新生児)だけが入る集中治療室のことです。
細菌感染から赤ちゃんを守るために一人ひとり保育器の中で、管やマスクを通して酸素や栄養などをもらって治療を受けています。
少子化とともに子供が減ってきてはいるものの、最近では、女性の社会進出とともに出産する年齢も上がってきています。
そのため、高齢出産によるリスクを伴って生まれてくる赤ちゃんの数も増えてきているのが現状で、NICUは今後も必要とされているところです。
NICUの看護師の仕事内容って?
NICUで働く看護師は、予定日よりも早く生まれた赤ちゃんや、病気や様々な原因で出産直後に集中治療が必要となる赤ちゃんを対象に看護師が24時間体制で看護を行っていきます。
言葉を話すこともできない赤ちゃんの小さな体からのサインを発見しケアを行っていくことが求められ、細やかで繊細に看護にあたらなければいけません。
また、新生児だけでなく、産後で自分の子供に対して心配や不安になっている両親に対しての看護も心がけ、辛い気持ちに寄り添ってあげることも必要です。
寄り添った看護を通して、両親と一緒に喜びや悲しみを一緒に共有していきながら、赤ちゃんを見守っていくことも看護師の仕事となります。
新人(第二新卒)看護師がNICUで働くメリット
では、新人(第二新卒)看護師がNICUで働くメリットってどんなことがあるのでしょうか?
新生児看護を学べる
NICUでしか学ぶことができない新生児に対しての看護が学べます。
赤ちゃんを運ぶとき、扱うときも細やかさが必要となり、採血一つにしても、成人よりも小さくて細い腕から血管を見つけて行わなければいけないために、注意力や正確性が養われていきます。
赤ちゃんが言葉を話せない分、何か見落としてはいけないという怖さがあるために、自然と観察力も養われていくので、小児科での看護よりも高度な技術が身に付けることができます。
より密接な家族看護が学べる
生まれたばかりの赤ちゃんが未熟児だったり、疾患を抱えているとその両親はとてつもない不安や心配を覚えます。
NICUでは、家族に対してのケアも重要視していることから、どのように声を掛けたり接したり、寄り添うのかということを考えながら家族看護を学んでいくことができます。
他の病棟で学ぶ家族看護以上に、関わりも深くなることが多いですよ。
新人(第二新卒)看護師がNICUで働くデメリット
一方、新人(第二新卒)看護師としてNICUで働くデメリットはあるのでしょうか?
成人看護が学べない
成人の体位変換や清拭、採血やルートキープ、異常の気付きといったことが学べません。
NICUで働き続けている間はいいのですが、将来的に成人病棟に異動した時には苦労がともなってしまいます。
新卒の新人看護師としてでNICUに配属された場合は、成人病棟に移った時には、また一からの勉強になってしまうので、なるべく早くどこかのタイミングでNICUを離れて異動をするか、転職する必要性が出てきます。
精神的負担が大きい
病気を抱えた新生児は、できること全てを尽くしても必ずしも元気になるとは限りません。
NICUで治療を受けている新生児の中には、治療をして亡くなってしまうこともあり、両親の悲しみに対しても気持ちを切り替えてケアをしなければいけません。
仕事は仕事として割り切って働けるようになることも必要となります。
NICUを学ぶなら気を付けたいことは?
新生児に対しての看護に興味があったり、赤ちゃんが好きで小さな命を見守ることが好きという方にとっては、やりがいを感じられるようなところです。
成人病棟での経験をある程度積んでいて、今後のステップアップにNICUで働く方にとってはおすすめです。
でも、もともと興味がないにも関わらず、希望してNICUに配属されたわけではないというような看護師にとっては、特殊な新生児看護よりも成人病棟で看護を学びたいと考える看護師も少なくありません。
新卒からNICUで働いていると、その後のステップアップがGCUか産科といった領域に限られてくるので、将来的にどこへ行っても働けるようにするには、成人看護をどこかのタイミングで学ぶ必要が出てきます。
そのため、まだ経験の浅い第二新卒の看護師として、NICUへの転職を考えているなら今のタイミングで本当にいいのかどうかよく考えた方がよさそうです。
新人(第二新卒)看護師がNICUで働きたいならどうする?
それでも、
赤ちゃんが好きで新生児看護に興味がある!勉強したい!
細かな作業も苦にならない!
成人病棟は向いていないので、新生児看護を極めたい!
一人で多くの患者を受け持つよりも、1つのところで集中して看護がしたい
といった方は、ぜひNICUでの看護にチャレンジしてみましょう!
特殊な部署であるからこそ、それだけ専門的に学んでいくことができやりがいもあります。
あなたの働いている病院では、NICUで働くことはできそうでしょうか?
もしあなたがほかの病院のNICUにも興味があるという場合には、看護師の転職サイトを使って効率的に探してくださいね。
転職サイトでは、転職すること自体にまだ迷いがあったり、将来の転職で考えているという方でも気軽に利用することができます。
必要であれば、コンサルタントから自分に合う職場はどこか探してもらえたり、事前に知りたい職場の情報を教えてもらうことも可能です。
転職サイトへの登録からその後のサポートまで完全無料で受けられるので安全で、決して無理な転職を勧められることはありません。
よく読まれる記事
- 内科
- 新人看護師が何科がいいか迷ったら、「内科」を学んでおくといいと言われることもありますよね。新人で内科に配属されたり、これから第二新卒で内科希望で転職を考えている人は、働くメリットだけではなくデメリットになることも押さえておきましょう。仕事への理解を少しでも深めておくとギャップが少なくなりますよ。
- 外科
- 新人看護師として外科病棟に配属されたり、あるいは、これから第二新卒の看護師として外科病棟で働くことを希望している場合には、ギャップを感じない為にもメリットになることだけではなく、デメリットになることも押さえておくようにしましょう。
- 精神科
- 新人(第二新卒)看護師が精神科で働くときに知っておきたいメリット・デメリットを分かりやすくまとめてみました。新人看護師が精神科ナースを希望するなら、安易に考えて転職するのはギャップを感じてすぐに辞めてしまうこともあるので注意が必要です。つぶしが効かない精神科なだけに、将来的なことも考える必要がありますよ。
- 消化器外科
- 新人(第二新卒)看護師が消化器外科で働くときに知っておきたいメリット・デメリットについてまとめてみました。急変も多い忙しい病棟になるので、メリットだけではなくしっかりとデメリットになることも把握しておきましょう。
- 消化器内科
- 新人看護師に人気のある科の1つが「消化器内科」ですが、それなりに勉強量は多くなりがちで、忙しい科でもあります・・・。新人(第二新卒)看護師が消化器内科で働くときに知っておきたいメリット・デメリットについてまとめてみました。
- 整形外科
- 新人(第二新卒)看護師が整形外科で働くときに知っておきたいメリット・デメリットについてまとめてみました。整形外科はオペ対応に追われて忙しくなりがち・・・、臨機応変な対応が必要になってくる部署でもあります。患者さんの回復していく過程が見たいという人はチェックしておきましょう。
- 脳神経外科
- 脳外はそれなりに体力のいる部署なので、精神的にも肉体的にもタフでないと続けていけない部署なの!?新人看護師として脳外の病棟に配属されたり、これから第二新卒として脳外を学びたい人へ。仕事内容やメリット・デメリットをまとめてみました。
- 小児科
- 新人看護師で小児科に配属になった人や、第二新卒でこれから小児科で働きたいと思っている方のために、具体的な仕事内容やメリット・デメリットをまとめてみました。ただ、子どもが好き・・・だけでは難しいところもあるって本当なの!?
- 呼吸器内科
- 人工呼吸器は難しい?新人看護師が知っておきたい呼吸器内科の看護師の仕事内容と働くメリット・デメリットについてまとめてみました。呼吸器内科への転職をお考えの方は、デメリットも理解しておきましょう。
- 循環器内科
- 新人看護師として循環器に配属になったり、あるいは、第二新卒として循環器を学びたいと考えている人もいるかもしれませんね。でも、実際には急変も多くて激務になりがち・・・です。循環器内科で働くメリットだけではなく、デメリットになることも理解しておいた方が身のためです!
- 心臓血管外科
- 心臓血管外科の看護師はやっぱりハード?新人看護師が知っておきたい心臓血管外科病棟における看護師の仕事内容やメリット・デメリットについてまとめてみました。第二新卒として転職を考えている人もデメリットになることを押さえておかないと、ギャップを感じて早期退職してしまうこともあるので注意が必要です。
- 泌尿器科
- 新人看護師として泌尿器科に配属になったり、あるいは、これから第二新卒の看護師として泌尿器看護を学びたい!と考えている人のために、泌尿器科で働くメリット・デメリットをまとめてみました。デメリットになることもしっかり理解しておかないと、ギャップを感じてすぐに辞めてしまうことにもつながるので注意しましょう。
- 産婦人科
- 新人看護師で産婦人科に配属された方やこれから第二新卒として産婦人科への転職を考えている方のために、産婦人科の看護師の仕事内容や働くメリット・デメリットについてまとめてみましした。産婦人科の看護師は、肩身の思いをするって本当なの!?
- 糖尿病内科
- 新人看護師として糖尿病内科に配属されたり、第二新卒の看護師として糖尿病内科を学びたいという人はメリットだけではなく、デメリットになることも押さえておきましょう。残業は少ない部署ですが、患者さんとのコミュニケーションが難しいところも・・・。
- 血液内科
- 新人看護師として血液内科に配属されたり、第二新卒の転職で血液内科を学びたい人もいるのでは?血液内科では、患者さんに寄り添った看護がしやすい反面、神経をすり減らしてしまう部分も・・・。ギャップを感じてしまわない為にも、メリットではなくデメリットになることもしっかりと押さえておくようにしましょう。
- 内分泌・代謝内科
- 新人看護師として内分泌・代謝内科に配属になったり、第二新卒の看護師として学びたいと考えている人のためにメリット・デメリットをまとめてみました。患者さんとのコミュニケーションを取るのが難しい・・・ところもあるので、ギャップを感じない為にもしっかりとデメリットになることも押さえておきましょう。
- 眼科
- 新人護師で眼科に配属になったり、これから第二新卒として眼科を学びたいと考えている人は、ギャップを感じてすぐに辞めてしまわない為にも、メリットだけではなくデメリットになることも押さえておきましょう。眼科病棟の看護師の具体的な仕事内容やメリット・デメリットを分かりやすくまとめてみました。
- ICU
- 新人看護師としてICUに配属になったり、これから第二新卒としてICUへの転職を考えている人もいるかもしれませんね。でも、ICUでの勤務は実際には、精神的プレッシャーも大きくなりがちです。メリットだけではなく、デメリットになることも理解しておくことでギャップが少なくなりますよ。
- CCU
- CCUに配属された看護師や、CCUに転職を希望している看護師の為に、CCUの仕事内容や、新人看護師として働くメリット・デメリットについてまとめてみました。
- 救急外来
- 新卒で配属されることもある!?救急外来で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリットについてまとめています。救急外来で配属が決まった方や、救急外来に転職をしたいと興味を持っている方へ。スキルアップができる反面、厳しいこともたくさんある救急外来です。
- オペ室
- 新人看護師としてオペ室に配属になったり、これから第二新卒としてオペ室への転職を考えている人へ。オペ室勤務は、患者との関りがほとんどなかったり、オンコール体制でキツイ・・・という部分も。ギャップを感じて辞めないためにも、メリットだけではなくデメリットになることも押さえておきましょう。
- 結核病棟
- 新人看護師として結核病棟に配属された方、結核看護に興味があるけれどよく分からないという方のために、看護師が結核病棟で働くメリットとデメリットについて分かりやすくまとめてみました。