新人看護師の病棟・科目選びのポイントを解説!
新人看護師が転職する場合、就職する場合や次の転職先ではどのように病棟選びをすればいいのでしょうか?
適当に自分の働く病棟を選んでしまっては、転職に失敗して早期退職に…ということにもなりかねないので危険です。
新人看護師が病棟選びで失敗しないために押さえておきたいポイントをまとめてみましたので、これからの病棟選びの参考にしてみてください。
自分に合った科目は何だろう?何科を希望するのか考えよう
新人看護師の転職では希望している科や学びたい科、興味のある科について面接で質問されることになるでしょう。
何も分からずに、どこに配属されても一生懸命頑張ります!という答え方もできると思いますが、せっかくなら希望したい科ややってみたい科に配属してもらえるように希望を伝えてみるのも一つだと思います。
「配属はどこでもいい」と伝えたことで、本当に忙しくて激務なところに配属されても困りますし、自分の性格に合わないところになってしまったとしても少々問題です。
自分には内科系か外科系か、はたまた、精神科なのか…と、希望がなくても大まかでもいいので考えておきましょう。
内科系
新人看護師に最も人気のある科で、病気について知識を幅広く身に付けることができます。
患者さんの状態や様態をじっくり観察して、アセスメントすることから洞察力も高まります。
新人看護師が内科で学ぶことによって、患者さんの全身状態をみることができるようになるので、看護師の土台をつくる上でも大切な知識や技術を身につけることができます。
内科系の看護師の性格的には、比較的おっとりした性格の方が多く向いているところがあります。
内科系の病棟に行けば分かると思いますが、外科系の先輩看護師に比べれば、雰囲気や物腰がやらかい方が多いですよ。
外科系
外科はサバサバしていたり性格がさっぱりしている方やテキパキと動くのが好きという方に向いています。
清潔・不潔から検査や術前術後の経過から、合併症までといった一通りの処置を学び、患者さんの回復を見ることができるので、やりがいにもつながりやすいです。
手術が頻繁にあったり、緊急入院が多い外科病棟では、回転自体がかなりはやくて忙しいこともあります。
そのため、看護師はルーティン業務に対応しながら、臨機応変に術前術後の準備などの対応する力が自然と身に付きます。
内科に比べると病状が目に見えるので仕事をしていても分かりやすいという人が多いですね。
循環器科
循環器について専門的に学びたいという意欲のある方、勉強が好きな方には合っています。
循環器内科の病棟は、常に勉強も必要な場所です。
でも、循環器内科での対応する力や心電図を学ぶことによって、将来的にも看護師として幅が広がり転職もしやすくなります。
厳しい環境に身を置いてスキルアップしていきたいという方であればいいでしょう。
精神科
精神科自体に興味があり、専門的に学びたいという方にはいいでしょう。
仕事自体は比較的落ち着いていて、コミュニケーションを通して患者さんに寄り添いたい方には向いています。
薬での治療が中心になるため、新たに看護技術を学んでいくといった環境ではありませんが、残業は比較的少ないので仕事よりもプライベート重視したい方に合っています。
整形外科
捻挫や骨折といったケガをした患者さんに、処置やリハビリを行います。
患者さんの命に関わることがほとんどなく、精神的な負担が少なくなります。
患者さんも話ができる元気な人が多いので、コミュニケーションがとりやすいです。
術前術後のケアができたり、患者さんが回復して退院する過程がみることができ分かりやすい点でも人気です。
どちらかというと細かいことが苦手だったり、大雑把な気質の方に合っている科目です。
ICUや救急センター
診断をつく前の患者さんの状態を見る事ができます。
患者さんをみて初動するので、新人看護師であればさまざまな疾患や症状、薬などの知識や、フィジカルアセスメントの能力が身に付きます。
最初にいろんな科の重症な患者さんをみるので、将来的にどの科へ行っても役に立ちます。
また、緊急入院をすることになった患者さんのご家族へのフォローも大切となってきます。
救急は一般病棟と比べて、どちらかというと、気が強くて性格もドライな方が多く、そういう方が向いています。
小児科
小児科に興味がある方も多いですよね。小児科を専門的に勉強したい人にとってはいいでしょう。
小児といっても外科や内科、皮膚科・・・、小児であれば様々な疾患について幅広く勉強することがきます。
子どもに接することが好きだったり、元気よく性格も明るい方に多いです。
病棟見学で次のポイントを押さえよう
転職時の面接では、面接後に病棟全体を見学をして回れることがほとんどです。
この機会を最大限に活用して、病棟の雰囲気を確認しておきましょう。
では、実際に何にポイントを置いて見学すればいいのでしょうか?
病棟で働く看護師に、同じ年代の人がいるのかや、どれくらいの年齢層の人が働いているのかチェックをしましょう。
自分と同じくらいの年齢層の人が働いているのかどうかや、ママさんナースであれば、ママさんでも働きやすい職場かどうかも分かります。
転職後にギャップがないように見ておくことは大切ですよ。
設備が古すぎると、もしかするとその病院自体に新しい機械類もを買い揃える力がないということも考えられます。
こうした病院では、病院の経営自体が赤字で賞与もあまり出ていないといったこともあり得ます。
また、設備などが古い病院であっっとしても、院内が清潔かどうかや、物品がきれいに整頓されているかなどもチェックしておくといいですね。
最近ではほとんどが電子カルテですが、まだ病院によっては紙カルテを使用しているところもあります。
新人看護師さんの場合、今はほとんどが電子カルテを経験してきていると思うので、念のため確認しておきましょう。
電子カルテでもどんなシステムを使っているのか見せてもらえることもあるので、以前と同じかどうも参考になりますよ。
病院の見学時には、採用担当者から病棟で勤務中の先輩看護師の仕事を止めて何人かを紹介してくれることがあります。
そうした機会があれば、せっかくなので質問をしてみるといいですよ。
聞きたいことが思いつかないという方は、その先輩看護師がその病院で働き始めてどれくらい経過しているのかや、新卒で入職したのか、中途で入職したのかといったことを聞いてみるのもいいかもしれません。
中途採用の看護師が長く働き続けている場合には、中途でも働きやすい環境があるということです。
チャンスがあれば、積極的に聞いてみましょう。
病棟見学においては、必ず病棟で働いている看護師の様子をチェックしておくといいですよ。
病棟自体がばたばたしていて緊張感が張り詰めているというような状態でないか、働いている看護師はイキイキと働いているかどうかも見学時にチェックしてみるとよくわかります。
ナースステーションに通してもらうことがあれば、看護師同士の会話にも注目してみてもいいかもしれませんね。
少なからずあなたを笑顔で迎え入れてくれるようなところの方がいいですよね!
こうした病棟選びのポイントを知っておくと、ただ単純に見て回る病棟見学と比べて格段に発見できることがたくさん出てくるはずです。
もちろん病棟の雰囲気だけでなく、採用担当者や事務長、師長や部長といった方々の話から得られる情報とギャップがないかも確認しつつ、最終的な判断をするようにしてみましょう。
病院や病棟選びに悩んでいる新人看護師へ・・・
自分に合った病院や病棟がどこか分からない・・・という方は、転職サイトを活用してみてくださいね。
転職サイトでは、どんな経験の人がどんな職場へ転職して長く働き続けられているのかということをコンサルタントがよく知っています。
必要であれば、職場を探すだけではなくて
- ゆっくりと患者さんに向き合った看護ができる病院は?
- 〇〇科で働きたいけど自分の性格に向いているのか分からない・・・
- 〇〇病院が気になっているけれど、消化器内科の病棟に配属してもらうことはできる?etc
こうした事も相談に応じてもらえます。
病院や病棟選びに悩んでいるという方は、まずは転職サイトを使って気になる医療機関が出てくるか探してみてくださいね。
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