新人看護師が五月病かも？と思ったら疑った方がいい病
新人看護師さんで入職してしばらくして、ゴールデンウィークも明けたころから
「なんだか最近身体がだるい…」
「やる気が出なくて仕事に行きたくない…」
「頭がぼーっとするし、めまいもある…」
という症状がでてくる場合があります。
そのような場合には、五月病かも！？と思ってしまいがちですが、そもそも五月病とは、５月病の明確な定義もなければ、正式な病名でもないことをご存知でしょうか？？
一般的に言われる五月病とは、学生から社会人になりたての新人が、新しい環境に適応することができないために呼ばれる精神的な症状のことを五月病と呼んでいます。
そのため、５月でなくとも６月にそのような症状があれば、六月病と言われるほどに、定義自体は曖昧なものとなっています。
いわゆるこの五月病の症状には、
- 気分が落ち込んでやる気が出ない
- 仕事や勉強の集中力にかける
- 身体が疲れやすい
- 疲れているのに眠れない
というような倦怠感がある症状から、ひどい場合には
- 食欲がない
- 胃の痛み
- めまい
- 動悸
といった肉体的な症状があらわれてきます。
通常は、少し休んだり休みの日にリラックスしたりして、ストレスを発散させることで、時間とともに症状も落ち着いて元気を取り戻すのですが、ずっとこのような症状が続いている場合には注意が必要です。
五月病の原因には、急激に環境が変化したことによって受けるストレスということがほとんどです。
過剰なストレスがかかり、自律神経を乱してしまったりすることで、食欲がなくなったり、ストレスから胃痛になったりするような症状が現れるのです。
このような症状があっても、一カ月くらいして自然と元通りにやる気のある自分に戻ってくるのが普通なのですが、一カ月以上も長期に同じような症状が続いているのであれば、「適応障害」を疑った方がいいこともあるので注意が必要です。
医学的にもこの五月病は、新しい環境の変化になかなか対応できなかったり、必至について行こうとすることによるストレスで起きる精神疾患で、「適応障害」とも呼ばれています。
また、症状が一時的なものではなく、長く続いている場合には、他のうつ病や気分障害といった病気を疑った方がいい場合もあります。
気付かないうちに症状が深刻になってしまわないうちに早めの対処が必要です。
五月病になりやすいタイプの人は、真面目で責任感が強い人に多くみられるのですが、「もしかして、五月病かも！？」と思えるくらいの症状が軽いうちにストレス発散を心がけましょう。
睡眠サイクルを見直したり、仕事後には必ず湯船につかって身体を温めたり、休みの日はできるだけリフレッシュするように心がけたり、スポーツをして汗を流すということも効果的です。
食事のバランスにも気を付けて、看護師として忙しい中でも栄養を取れる様にできることから始めていくといいですよ。
それでも、以前の自分と比べてなんだかおかしい？と感じたら、すぐにでも病院で受診をしてみましょう。
いずれにしても、真面目で責任感が強い人に多い精神疾患ですが、風邪のようにかかってしまう事もあるので、日ごろから自分のメンテナンスを心がけていきましょう。
ストレスがかかりすぎるようなひどい環境で働いているなら、回復するまでゆっくり休んで職場を見直してみるということも必要ですよ。
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