看護師が「夜勤専従」として働くメリット・デメリット
新人看護師にとっては、夜勤専従という看護師の働き方について詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、看護師の夜勤専従という働き方についてや、働く上でのメリット・デメリットを挙げながらご紹介していきます。
新卒の新人看護師としていきなり夜勤専従に入ることはありえませんが、今後のためにぜひ知っておいてくださいね。
看護師の夜勤専従という働き方について
看護師が日勤に入らずに夜勤だけの仕事をする働き方を「夜勤専従」と呼んでいます。
夜勤専従といえば、一般的には夜勤だけに従事した常勤の看護師のことを指しますが、夜勤アルバイトのことを夜勤専従と呼んでいる場合とがあります。
では、なぜ夜勤だけするスタッフを募集するのかについてですが、言わずもがな・・・多くの医療機関で夜勤者が足りていないからです。
看護師が結婚をして子育てをする場合、多くの看護師が常勤で夜勤も入る交代勤務を辞めて、日勤常勤や日勤パートといった働き方に切り替える方が多いんですよね。
最近では、女性も社会進出を!という政府としての動きからも、結婚後も夜勤に入って働く看護師も増えつつありますが、とはいえ、まだまだ夜勤は20代の若い看護師が独身のうちにできる仕事・・・と考えている人が中心です。
そんな中、医療現場では夜勤者が不足していてなかなかシフトが回らない・・・というような状況も発生しています。
それなら、常勤で働いている看護師が夜勤の回数を増やせばいいと思われるかもしれませんが、常勤交代勤務で働く看護師は一か月の間に72時間以内の夜勤に勤務時間を抑えなければいけないというルールがあるのでできません。
そのため、2交代の常勤交代勤務で働く看護師はら、月に4回までの夜勤が限度になってくるのです。
こうした医療現場での夜勤者不足を埋めるためにも、夜勤専従のアルバイトや夜勤専従の常勤求人などが出てくるようになってきたのです。
主に、急性期病院、療養型病院などで求人が多く、最近では介護施設の夜勤専従スタッフの募集も見かけるようになってきています。
気になる方はチェックしてみるといいかもしれませんね。
看護師が夜勤専従の看護師として働くメリットは何があるの?
少ない労働時間で収入を多く得られる
夜勤バイトの看護師の夜勤手当は、一回につき3万円~3万5千円くらいが相場となっています。
そのため、月に10回の夜勤勤務で30万円以上の収入をアルバイトであっても得られるようになります。
夜勤専従スタッフでも夜勤バイトの場合には、短期間で高収入を稼ぎたいという方に人気がありますね。
一方、夜勤専従として常勤で働く場合には、同じように1か月に10回の夜勤で月給35万円~44万円くらいが相場になります。
あなたのこれまでの臨床経験によって給与が変わってきますが、経験があるような看護師であれば、月給40万円以上がもらえて賞与ももらえるので年収600万円以上ということも大いにあります。
夜勤だけに専念できるので生活リズムが整う
常勤交代勤務で日勤も夜勤もあるシフト勤務で働くよりも、夜勤だけで働く方が身体のリズムが整うという看護師が夜勤専従を選択しています。
朝早く起きるのが苦手だったり、夜起きている方が好きという看護師にとってはメリットが大きくなりますね。
私が過去に担当した方で、不眠症に悩まされて朝が起きれずに遅刻しがちだった方が、「夜勤専従」という働き方に変えたことによって寝坊もなくなり勤務が続けられるようになったという方もいました。
自分の身体のリズムと相談しながら夜勤専従という働き方も選択肢の一つですよね。
夜勤専従の看護師として働くデメリットは何があるの?
日勤者からの情報収集が必須
夜勤専従の看護師は、夜勤中のことしか基本的にわかりません。
そのため、日勤中に起こった出来事など日勤者からの申し送りをしっかり受けておくのはもちろんのこと、自分からも積極的に情報収集しなければいけないことも出てきます。
仕事の面では、夜勤のことしか分からないということをどう補って働くのか、経験があるからと過信することなくこうした情報収集をする姿勢が大切になってきますよ。
長期間に渡って働き辛い
やはり普通は寝ている時間帯に活動しているわけですから、夜勤バイトであっても夜勤専従の常勤であっても、夜勤だけで何年も長期に渡って働くことは難しくなりがちです。
中には、2年、3年と長く夜勤専従で働き続けている慣れている看護師もいますが、半年~1年くらいで夜勤専従を辞める看護師も多くなります。
以上、夜勤専従という看護師の働き方を見てきました。
新卒の新人看護師にとってみれば、まだ夜勤も慣れてもいなくてまだまだこれから・・・という方も多いので、今すぐに夜勤専従で働くことはあまりないでしょう。
でも、今後の長い看護師人生の中で夜勤専従という働き方もあるんだということを頭の片隅にでも入れておいていただけたらと思います。
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