夜勤が不安でたまらない・・・新人看護師の4つの解決策
夜勤に入り始めた新人看護師の中には、夜勤が不安で不安でたまらない!という悩みを抱える方がいます。
一度、夜勤が不安になってしまうと、夜勤があるだけで憂鬱になってしまったり、夜勤の前に眠れなかったりということが起きてしまうこともしばしばあります。
先輩看護師に夜勤が不安だということを相談しても、
「経験を積んで慣れてしまうことで日勤よりも楽になるから。」
と言われるだけで、夜勤が不安な気持ちがぬぐえない・・・という方は、経験不足だけが原因ではないのかもしれません。
新人看護師の夜勤が不安になる理由や原因って?
まずは、夜勤が不安になる理由や原因について考えてみましょう。
日勤に比べて看護師の人数が少なくて不安
日勤であれば、周りに先輩看護師がたくさんいるので、どんなに忙しくてもすぐに誰かに聞ける体制がありますよね。
師長や主任、先輩看護師、フリー業務の看護師までたくさんの人員がいるため、何かあったら誰かに聞くということができているでしょう。
でも、夜勤の場合は少ない看護師で大勢の患者さんをみなければいけません。
夜勤の慣らしの間でも看護師が3人、慣らし夜勤が終わると看護師が2人体制となることがほとんどです。
先輩看護師は、人員が少ない中で新人看護師の指導もしなければいけないため、業務負担が重くなるのです。
そのため、先輩看護師も自分の受け持ち患者をみるだけでも精一杯になってしまっている場合もあるでしょう
そんな時に、何か分からないことや急変があったときに、すぐに先輩看護師に質問ができない・・・という点が不安になってしまう理由の一つとしてあるようです。
失敗をしてしまったことで夜勤に入ることが不安に
夜勤中にミスをしてしまうと夜勤に入ること自体が怖くなってしまい不安になるということがあります。
ラウンドが遅い事を先輩看護師に怒られたり、業務の抜けでドクターに怒られたり・・・してしまうと、ミスをしてしまったことで次の夜勤に入りたくない…と思ってしまうものです。
特に慣らしの夜勤も終わり、いよいよ独り立ちという時にミスをしてしまうことで、夜勤に入ってもうまく自分にはできない・・・という恐れが先に立ち、不安になってしまってしまうのです。
睡眠リズムがつかめず睡魔でミスをしないか不安
新人の看護師の場合は、特に夜勤がある生活に慣れていないために夜勤中に集中力が欠けてしまうということがあります。
最初は少ない回数からの夜勤になることが多いですが、夜勤のある生活リズムも掴めていません。
普段は寝ているはずの夜間帯に働いていることで頭が回らなかったり、睡魔に襲われてしまう人も多いのではないでしょうか。
そのことで、ミスをしてしまわないか・・・と過剰に不安になってしまうのです。
最初のうちは、仮眠も取れないことも多く、朝方になるとだんだんとめまいがしたりふらふらになるという方もいるくらいです。
特に夜勤の明け方は頭がぼーっとしやすく一番ミスをしやすい時間帯だと言われています。
また、新人看護師はまだ睡眠のコントロールにも慣れていません。
夜勤前に十分な睡眠が取れなかったり、夜勤後にも興奮していて疲れているにも関わらず眠れずに自立神経を乱してしまう人も多いです。
夜勤に入り始めた新人看護師の中には、実際に体調不良になってしまう新人看護師も毎年見受けられますよ。
さらに、新人看護師の場合は、夜勤中も緊張しっぱなしですから、通常以上に疲れてしまいやすいのでミスもしやすくなってしまいます。
いつミスをしてもおかしくないというほど疲れている場合、不安でたまらなくなってしまうでしょう。
患者さんの急変対応ができるのか不安
夜勤中に不安になる理由の一つに患者さんの急変があったらどうしよう…という不安です。
2人夜勤であれば、急変があった時に先輩看護師が別の対応をしなければいけなかったら、自分ひとりで急変対応にあたらなければいけないということもあるでしょう。
「お願いだから自分の夜勤中には亡くならないで!」と、毎回願ってしまうほど、夜勤が不安でたまらないという方も多いです。
夜勤が不安な方のための解決策
夜勤が不安になるのは、主に上記の4つの理由がありますが、それぞれの不安になる気持ちをどのように解決すればいいのでしょうか?
新人看護師の独り立ちの場合には、先輩看護師も必ず見守っていてくれているものです。
夜勤前に先輩看護師に一言だけでも声をかけておくと、先輩看護師も気にしてくれるようになるかもしれませんね。
例えば、「夜勤にまだ不安があるのですが、夜勤中にもしかすると患者Aさんが急変するかもしれません。その時はよろしくお願いします。」といったように話しておくことで、先輩看護師も何かあったら手伝ってくれるはずです。
夜勤に一緒に入る先輩看護師とコミュニケーションを予め取っておくことで、あなた自身も何かあったときには、先輩看護師にスムーズに報告がしやすくなるはずです。
いかなる時でも、どんなに先輩が忙しくて聞きにくかったとしても、何かあったら、報告、連絡、相談をすることこそが一番大切ですから忘れないようにしておきましょう。
急変があるかもしれないのは、日勤でも夜勤でも同じことです。
いつでも何か起こるかもしれないという気持ちを持つこと自体、看護師としてとても大切なことです。
急変があるかもしれない患者さんがいる…、だったらどんな準備をしておけばいいか?ということを考えておきましょう。
急変しそうな患者さんがいるのであれば、事前に急変したらどう対応するのかというシミュレーションをして、必要な緊急カートやモニターなどの必要なものを用意しておきましょう。
夜勤中は患者さんが寝ていることがほとんどなので、急変にいち早く気づかなければいけないため、2時間に一回、不安であればそれ以上、頻回にラウンドをして気を付けてみてくださいね。
失敗したり、業務が遅い・・・といったことで怒られた経験があるのであれば、簡単にメモにケジュールを書いて組み込んでしまいましょう。
箇条書きで、何時に〇〇さんの点滴、何時に〇〇さんの体交、何時に〇〇さん排液チェックなど、夜勤でこれだけはやらなければいけない必要な業務というのをメモに書き出しておきます。
洩れがないように終わったら、線でつぶしていくようにするとあとで仕事の漏れを防ぐことができますよね。
また、一つの業務ごとにキッチンタイマーを使って時間管理も考えながら取り組んでみるのもいいかもしれませんね。
夜勤にまだ慣れていない新人看護師は、過度な緊張からもなかなか夜勤前には寝付けなかったりするものです。
できるだけ、睡眠時間を確保して取るようにしておくほうが、仕事中に眠くならなくて済みます。
逆に、人によっては夜勤前に寝すぎてしまうと、休憩時間に仮眠できなくなってしまうので夜勤前は寝ないという方もいます。
でも、夜勤中の仮眠では、眠れなくても焦る必要はありません。
そんなときは、横になって心身を休める時間だと捉えればいいでしょう。
夜勤後は、できるだけ光を浴びないようにしたり、太陽の光を見ないようにして、部屋に帰ったら外の光をシャットダウンしてよく眠れるようにします。
良質な睡眠を心がけて体調を崩さないようにしましょう。
夜勤への不安も少なくなっていくことで、夜勤前も仮眠中もよく眠れるようになり、夜勤中も業務に集中できるようになるはずです。
夜勤が原因で体調不良が続くなら要注意!
でも、夜勤が原因で体調不良が続いている場合は、注意必要がです。
体質的に夜勤が合っていないという方は、毎年、新人看護師さんの中には出てきます。
そんな時は、看護師長に体調が良くなるまでは日勤業務だけにしてもらえないか相談してみましょう。
夜勤に入れる基準をクリアしているのだから、自信を持とう!
病院によって様々ですが、夜勤が入れる新人看護師というのは、基本的に日勤業務ができていること、指導者からの基準が満たされているということを思い出しましょう。
病院によっては、日勤での業務上で仕事がこなせているのかというチェック項目があったり、指導者が新人看護師の動きを見て主観的に判断したりしています。
あなたは夜勤に不安があるかもしれませんが、自分は夜勤に入って問題ないと認められたんだ!ということに自信を持ちましょう。
病院側も何か事故を起こしてしまってはいけないので、よほどのスタッフ不足でない限り、新人看護師に対しては厳しい基準をクリアした人だけを入れるようにしています。
夜勤に入ることや、夜勤の独り立ちの時期が早くて不安ばかりが募っている人は、まずは、自分は基準をクリアしただけの力があるということに自信を持ってみてはいかがでしょうか?
見ているだけで危なっかしい新人看護師であれば、なかなか夜勤には入らせてもらうことも難しいのです。
以上のようなポイントをふまえて、自分の夜勤の不安になっている原因を冷静に分析することで不安を解消させていきましょう。
夜勤に入りたくない看護師へ
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