休職中の新人看護師はどんなことをして過ごしている?
急性ストレス障害、うつ病、適応障害、パニック障害などで休職を取らざるおえなくなってしまった新人看護師は、休職中どんなことして過ごしているの?
突然、医師からうつ病や適応障害といった診断をされ、ゆっくり休むことですよと言われても、いったいどう過ごしていいか分からないという方も多いのです。
休職をしていた新人看護師さんの休職中の過ごし方
うつ病を患っていたDさん
休職期間は、5カ月間。うつ病と診断されて、一か月間は何もできずに毎日寝てばかりいました。
起きても仕事のことが頭にめぐって辛くなったり、疲れてしまったりという繰り返しでとてもつらかった。自分がうつであるということも認めることができずに、最初は薬を拒否していたんですよね。
でもやっぱり耐えられなくて、抗うつ薬を飲んでは心を落ち着けたりといった日々でした。
医師からもできるだけのんびりするようにと言われていたので、のんびりしなきゃと思っていましたが、忙しい毎日から突然何もしなくなる事に対して焦りもありました。
周りの同期はこの間にも看護師として成長しているのに…とか、他人と比べたりもして辛かったです。
でも2カ月過ぎると、のんびりしてゆっくりうつをなおしていけばいいのかな…と、徐々に思えるようになっていき、音楽を聴いたりできるようになってきました。
3カ月もすれば、テレビも見れるようになり、外に散歩に出かけたり、本を読んだりして過ごせるようになり、薬も減らすことができました。
今では、病気になって本当に辛かったけれど、うつになったからこそ病気で苦しんでいる患者さんの気持ちは私は誰よりも分かると思えるようになりました。
パニック障害を患っていたBさん
私は新人看護師の1年間のうちに、2度の休職を繰り返しました。
心臓血管外科の病棟で働いていたのですが、パニック障害で休職をして復帰をしたら、結局、精神的プレッシャーで過呼吸になってまた倒れて2度目の休職。
2度目の休職中は、とにかく職場のことを忘れようと思って、本当に家に引きこもって過ごしていました。テレビを見たり、ぼーっとしたり、本当に何もしていなかった。
最終的には今の病棟から療養病棟に移って完治しました。
適応障害を患っていたNさん
休職中は、本当に好きなこと、DVDを見たり、本を読んだり、音楽を聴いたりすればいいですよ。
私は休職中、職場を離れたことによってストレスがなくなっていきました。ただ、落ち着いてきたころには、規則正しい生活をするためにも、仕事に復帰するためのリハビリとして、日中は図書館で看護の勉強をしたりとかもしていました。
でも、また看護師として病棟に復帰しなければ…と考えるとやはりそれが怖くなってしまっていて…。私の場合は、休職中に転職エージェントに登録をしてコンサルタントに相談し、次の転職先を見つけてから退職という決断を取りました。今は健診センターで無理なく働けています。
人間やっぱり合う合わない職場って本当にあると思います。
みなさん、それぞれ休職中の過ごし方は違いますが、休職中の過ごし方で大切なことは、
- 早く治さなければいけない!と焦らないこと
- 仕事のことを頭から離れるまでゆっくり自分が満たされる好きなことをすること
- 病状が落ち着いてきたら、復職に向けて規則正しい生活を心がけること
- ストレスの原因から離れること
この4つが大切なのかなと思います。
今までとにかく頑張ってきたので、ゆっくり身体と心を休めていいんですよ。
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