新人(第二新卒)看護師が心臓血管外科で働くメリット・デメリット
新人看護師として心臓血管外科に配属になったり、あるいは、第二新卒の看護師として心臓血管外科を学んでスキルアップを考えている人もいるのではないでしょうか。
でも、安易に考えて心臓血管外科で働くと、ギャップを感じてしまい早期退職に繋がってしまうことも・・・あるので注意が必要です。
ここでは、心臓血管外科の特徴や看護師の仕事内容、新人(第二新卒)の看護師として働くメリット・デメリットについてご紹介していきます。
ギャップをできるだけ少なくするためにも、心臓血管外科で働くメリットだけではなく必ずデメリットになる部分も押さえておくようにしてくださいね。
心臓血管外科の特徴って?
心臓血管外科では、狭心症・心臓弁膜症・動脈瘤や静脈瘤といった疾患に対して主に外科的手術によって治療を行います。
また、解離性大動脈瘤などの降圧治療や血栓症に対する治療を行っている診療科が心臓血管外科でうs。
大学病院などでは、心臓血管外科の単科病棟はありますが、民間の総合病院では、単科病棟よりも、循環器内科や呼吸器内科といった他の科と混合になっている病棟が中心です。
民間病院のような混合病棟になっている場合には、循環器の患者さんが8割で、心臓血管外科の患者さんが2割などと分かれているので、働く場合には、どちらがメインで患者さんか多いのかなど確認しておくと働く上でギャップが少なくなるでしょう。
心臓血管外科病棟の看護師の仕事内容って?
看護師の間では、心臓血管外科のことを「心外(しんげ)」と略して呼ぶことも多いのですが、ここでは、この「心外」の病棟の看護師の仕事についてお伝えします。
心臓血管外科病棟の看護師は、狭心症や心臓弁膜症といった急性期の患者さんの術前術後の準備や対応から、退院後の生活を考えた指導などを行います。
心臓血管外科では、開胸オペといった大掛かりな手術も行うことから手術が終わった後も観察をしっかりと行う必要が出てきます。
何か少しでも異常があれば、看護師が瞬時に対応しなければならず、少しでも遅れてしまうことによって患者さんの命にも関わってしまうことのある大変な現場です。
また、検査や治療では患者さんへの精神的にも肉体的にも負担も大きいために、患者さんやそのご家族に対しても心のケアやフォローが必要です。
いかに安心して納得して検査や治療に臨んで頂けるか看護師が配慮していく必要がありますよ。
また、術後は心臓のリハビリテーションを行っていくために、看護師は他職種と連携して計画を立てていくこともあります。
リハビリを行ってできるだけ早く離床できるようにしたり、再発を防止するために必要なことをチームで提供できるようにカンファレンスなども行いながら決めていきます。
新人(第二新卒)看護師が心臓血管外科で働くメリット
心臓や血管に関する専門的知識が身に付く
心臓や血管の疾患は種類も多く、それだけ知識として身に付くことも多くなります。
また、心電図についても覚える必要があり、心電図を読めるようになることで転職時にも有利に働くことも多くなります。
さらに、最新の医療機器を使っての最先端な手術を行っている場合も多いので、そうした最先端の医療における看護について学べる機会も増えるでしょう。
高給与のところも多い
心臓血管外科で働く看護師の給与設定は、もともと高めということがあります。
仕事自体は忙しくハードではある反面、給与というところで高めの金額がもらえるということはうれしいですよね。
新人(第二新卒)看護師が心臓血管外科で働くデメリット
常に勉強が必要で循環器や心臓以外の知識も必要に
循環器と心臓血管外科の患者さんメインの混合病棟では、合併症を抱えている割合も高いことから、循環器、心臓だけの専門的スキルだけではなく、それ以外の多岐にわたる知識が必要となります。
そのため、勉強会や研修などは多く、看護師は常に勉強していく必要があるので忙しくなりがちです。
病棟は忙しく、精神的プレッシャーも大きい
入退院で出入りの激しい病棟がほとんどなので、病棟は慌ただしく忙しくなりやすいです。
また、手術件数も多い病院で働けば、その分術前術後の対応に追われることも多くなります。
オペ前とオペ後の処置や指示受けだけで目まぐるしく、テキパキとさばけるようなタイプの方でないと難しいです。
さらに、心臓の疾患のため、ちょっとしたことが患者さんの命にかかわってくるので、精神的プレッシャーは大きくなります。
こうしたプレッシャーに耐えれそうにないという看護師は、心臓血管外科での勤務が苦痛に感じてしまうこともあるでしょう。
新人(第二新卒)看護師が心臓血管外科で働きたいならどうする?
心臓血管外科病棟は非常に忙しく、テキパキと仕事をさばけるようなタイプの方が向いています。
急変も多いことから、展開が早くでも好き!と思えるくらいの方や心電図を読める、もしくは、読めるようになりたい!という方であれば、キャリアアップすることもできるところです。
当然、心臓に関する疾患だけでも種類は多いのですが、それに伴った合併症などの勉強しなければいけません。
もちろん新人看護師は勉強会やをトレーニング研修を受けることによって、急変などの対応力を少しずつ身に付けていくことにはなりますが、常に自分で勉強していく!という姿勢を持ち続けていけるかどうかが大切になってきます。
心臓血管外科で働くことの厳しさも理解した上で、それでも心臓血管外科が学びたいという人は、まずは自分の病院で異動ができないか視聴に希望を出してみましょう。
自分の病院では心臓血管外科を学べないという人や、他院で心臓血管外科を学びたいという人は、転職サイトを使って効率的に職場を探してみてくださいね。
転職サイトでは、転職すること自体にまだ迷いがあったり、将来の転職で考えているという方でも気軽に利用することができます。
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