新人看護師がインシデントで辞めたくなったら知っておきたい３つの事
新人看護師でインシデントが続いて落ち込んでしまう人も少なくはありません。
転職コンサルタントとしてこれまで数多くの新人看護師の転職サポートをしてきましたが、中には、インシデントが続いてしまったことから自分を責めて看護師自体を辞めてしまいたい・・・と考えてしまう人もいるほどです。
インシデントが立て続けに続いてしまったことで、自分は看護師に向いてないんじゃないか・・・と思ってしまうようですね。
そんなインシデントで落ち込んでしまっている新人看護師は、そこまで落ち込んでしまう前に一体どのように乗り越えていけばいいのでしょうか？
ここでは、現役ナース３年目のナスコさんにインシデントで辞めたくなったら見直したい３つのことを教えてもらいました。
もしあなたがインシデントを起こして辛い思いを抱えているなら、一度目を通してみてくださいね。
新人看護師が知っておきたい３つのこと
気持ちの切り替えが大切
昔から新人看護師がミスをするのは当然と言われています。
まだ業務自体をきちんとこなせるわけではないですし、経験のある看護師に比べても要領よくもできません。
実際に私自身も新人看護師の頃に、配薬を間違えてしまったり、過重業務で点滴投与を忘れてしまったり、量を間違えてしまったこともありました。
今思えば、毎月１件くらいは起こしていたかもしれませんね。
夜勤にまだ慣れていない頃で、ナースコールが頻回で仮眠も取れずに頭がぼーっとしている時にうっかり忘れてしまったりすることが多かったです。
ミスを起こしてしまったことで怒られるし、レポートを書かなければいけなくてさらに大変になったりでミスを起こしていいことなんて何一つありませんよね。
でも、インシデントを起こすのは誰もが通る道で、毎年、入ってくる新人看護師を見ていても必ずといってインシデントを起こしています。
でも、新人看護師だけではなくてベテランの看護師だってインシデントを起こします。
実際に、私が働いている病院の全体のインシデントの８割以上は経験のある看護師が起こしているんですよ。
おそらく他の病院でもそれくらいではないでしょうか。
私も未だに慣れからくる確認不足でインシデントを起こしてしまうこともありますよ。
私よりももっと経験のあるベテランのある看護師だって、急患が入って対応をしているうちに本来のやるべきことの抜けがあったりもします。
経験ができてきてからのインシデントは、本当に反省すべきことばかり・・・です。
だからあなたがインシデントを起こしていいということにはなりませんが、新人看護師なら誰もが通る道だと思って自分自身を責めすぎないようにしてくださいね。
新人看護師のうちからインシデントと気持ちの折り合いをつけていくということも1つの勉強ですよ。
新人看護師のインシデントは上司や先輩看護師の責任でもある
それに、新人看護師がミスをしてしまうのはあなた自身だけの責任ではありません。
重大なミスに繋がらないように指導をするのは、教育する立場の看護師の責任でもあります。
それでも、現場はあまりにも忙しく新人看護師へのフォローが行き届いていないところもあるはずです。
私自身も新人看護師の頃に、先輩看護師に確認をしたいんだけど、あまりの人手不足で先輩看護師は忙しそうだし捕まらないし聞きにくい・・・ということがありました
それでも、新人看護師なら先輩看護師の手を止めてでも曖昧なことは確認するべきですが、あなたの周りの先輩看護師がしっかりとあなたにフォローができていれば、インシデントを起こさなくて済んだということもあるはずです。
だから、インシデントは必ずしもあなただけの問題だということもないのではないでしょうか。
自分なりにインシデントを分析してみる
あなたの気持ちが落ち着いてきたところで、次にあなた自身のインシデントの分析をしてみてください。
自分はどんな時にどういうミスをすることが多いのか、余裕があれば、他人のインシデントの分析もしてみてもいいですね。
なるべく客観的になってインシデントを見てみると、自分やあの人はどんな時にミスをしやすいのかということが分かります。
自分なりにどうすべきだったのかが一日の行動を振り返ってもいいでしょう。
自分なりに対策を立てることができれば、あなたのプリセプターにもアドバイスを求めてみるようにしましょう。
実際にあなた自身を教える立場の人がどう見ているのかということ、経験のある先輩看護師ならどうしていたのかということを知るのはあなた自身の為になりますよ。
まとめ
インシデントが続いたら辛くて当然ですし、重大なアクシデントに繋がっていたら・・・と思うと本当に怖いですよね。
自分が起こしたミスを振り返るという作業は、結構苦痛な作業だったりもしますが、ここはしっかりと向き合って乗り越えるように努力してみてくださいね。
自分で自分を責めるのではなく、今後どうすればよくなるのかという未来思考で物事を考えられるといいですね。
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