新人看護師がハローワークを利用するメリット・デメリット
新人看護師として入職した病院を辞めたり、これから辞めようか考える人にとっては、どうやって転職活動を進めていけばいいのか悩むところですよね。
ほとんどの人が初めての「転職」になりますから、人によっては疑問なことも多かったり不安に思ったりすることもあるかもしれません。
その中でも、一般的によく聞かれるハローワークについて新人看護師が利用するメリット・デメリットについてまとめてみました。
これから転職を考えているという人は、参考にしてみてくださいね。
新人看護師がハローワークを利用するメリットって?
失業保険の手続きができる
ハローワークを利用することによって、失業保険の手続きを行うことができます。
1つの職場で半年以上の就業経験があれば、失業保険を受給できる資格があります。
受給資格があれば、退職をした後に失業認定を受けることで、もらっていた給料のいくらかを何度かに分けて受給することができるのです。
ただし、すぐに失業保険金がもらえるかというとそうではありません。
まず、退職をしてから3カ月以上たった後に、数回に分けて失業認定を受けなければいけないのです。
ハローワークから指定された認定日に必ずハローワークに出向いて認定を受け、ようやく失業保険を受け取ることができるので少々面倒かもしれません。
あくまでも、失業保険は失業をした後になかなか次の転職先が見つからなくて・・・という方のための制度です。
認定されるにあたっては、認定日までにどのような転職活動をしたのかといった転職活動の実績が必要となってきます。
そのため、比較的次の転職がしやすい看護師にとっては、失業保険がなかなかもらいにくいということもあるので気を付けましょう。
求人を閲覧・紹介してもらえる
看護師の転職サイトと同様に、ハローワークでもハローワークの担当者を通して病院や施設…様々な看護師が働く職場を紹介してもらうことができます。
ハローワークにある求人をパソコンを使って閲覧ができたり、応募したいと思った場合には、担当者から応募条件などを教えてもらうことができます。
新人看護師がハローワークを利用するデメリットって?
担当者が職場についての情報を知らない
ハローワークでは、担当者から職場の求人情報を紹介してもらうことができますが、看護師が一番知りたい残業時間のこと・中途採用に対してのプリセプター制度の有無・有給消化率といった情報は教えてもらえません。
担当者はあくまでも求人情報から分かる範囲のことしか知らないのであまり参考にはなりません。
特に看護師の仕事は、一般的な仕事とは異なって専門的です。
紹介を受けた求人のプリセプターについてや、オペ件数や症例は?といった質問をしても担当者には通じません。
紹介してもらうまでの待ち時間が長い
ハローワークでは、求人を紹介してもう際に必ず担当者を通さなければいけません。
でも、ハローワークはその地域に住む転職を考えている人たちもたくさんいるので、多くの場合、番号札を持たされて長蛇の列ができてしまうことがあります。
担当者に相談するまでの待ち時間がどうしても長くなりがちなので、忙しい人や時間を無駄に使いたくない人にとってはあまりオススメはできません。
失業保険の手続きに行ったついでにパソコンに空きがあれば閲覧をするといったくらいが望ましいですね。
掲載されている求人が限られる
ハローワークには、看護師の転職サイトと比較をすると求人自体も限られます。
医療機関側が看護師の人物像を厳選して採用をしたい場合には、看護師の転職サイトを通して採用することの方がほとんどです。
そのため、ハローワークで出ている医療機関はだいたいいつ見ても同じような病院しか出ていないといった傾向があります。
中には、ブラックと呼ばれるような経営状態が危うい病院の求人も出ています。
看護師側が吟味して取捨選択しないといけない場合もあるので注意が必要です。
ハローワークか看護師の転職サイトかどちらを利用するのがいい?
看護師が転職活動をするなら、ハローワークも看護師の転職サイトも両方してみるのがベストです。
すぐには転職をしないという方であれば、ハローワークでの失業保険の手続きも必要となってきます。
そのついでにハローワークでパソコンを使って求人をチェックしてみるといったこともできますよね。
でもあなたがまだ経験の浅い看護師なら、断然ハローワークよりも看護師の転職サイトの利用が効率的ですよ。
なぜなら、あなたに専門のコンサルタントが1人つき、知りたい職場の内部情報について当然ながら詳しいので、ハローワークと比べても得られる情報量ははるかに多くなるからです。
たとえ、ハローワークに出ている求人であった場合でも、気になる医療機関があればコンサルタントから内部情報について詳しく聞くことも可能です。
コンサルタントを付けての転職であれば、看護師が大量に退職するような離職率が高い病院を紹介されるようなこともありません。
看護師の転職サイトでは、まだ先の転職であってもコンサルタントに相談ができたり、事前に職場の情報を教えてもらうことができますよ。
- 気になっている病院の残業時間や教育体制について教えてほしい
- 第二新卒の看護師を受け入れている病院はどこ?
- 離職率が低い病院を紹介してほしい
といった看護師の要望や疑問にも答えてもらえます。
登録からその後のサポートまでハローワークと同じように、完全無料で受けられるので安全で、決して強引な転職斡旋をされることはありません。
>>>新人(第二新卒)看護師の転職に強い転職サイトをまとめています
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