新人看護師が休職後にラダーに乗り遅れてしまったら?
新人看護師として働きだしたものの、体調不良や病欠などで休職を取っている人も少なからずいるのではないでしょうか?
新人看護師は、学生の頃から一気に環境が変わることになるので、その分ストレスも大きく受けやすいです。
配属された部署によっては、あまりにも激務なところもあるでしょうから体調を壊してしまうことも起こりえます。
そして、身体が悲鳴をあげて休職をしたものの、復帰をしてもまた辛い現実が待っていることがあります。
新人看護師が休職後にラダーに乗り遅れる現実
そんな新人看護師が休職から自分の職場に復帰したものの、辛い現実が待っていることもあります。
休職をしていた新人看護師さんの中には、周りの同期から随分と遅れを取ってしまい、ラダー研修を受けることができなかったという人もいるのではないでしょうか?
実際に、元転職カウンセラーとして働いていた時に、そんな新人看護師さんからご相談頂くことがたくさんありました。
他の同期と同じように研修を受けることができなかったことで、本来身に付けるべき技術を身に付けられないまま看護師1年目を過ごし、2年目でやっと身に付けなければいけないということもあります。
例えば、大学病院のような教育体制が整っているようなところであれば、ラダー2以上から静脈注射を行わせることがあるので、休職をしてラダーに乗り遅れてしまったことで、本来ならば2年目で身に付けるはずが、1年遅れていることで3年目に学ぶことになってしまうこともあります。
他の同期と比べても1年以上注射ができないというような状況になる場合もあるので注意が必要です。
大学病院のような大きなところでは、個人レベルで一人ひとりの看護師まで見ていくわけにはいかないので、休職をしたことがそのまま遅れとなってしまうのです。
復帰後に周りから遅れを取っていることが辛い
そんな新人看護師さんの中には、自分の職場に復帰をしたもののこの状況がどうしても辛くて辞めたいと退職を考える人もいるほどです。
どのみち遅れを取っているのであれば、他の環境に移って一から出直す方が気分的にも続けていけるという人もいることでしょう。
もしあなたが休職後に待ち受けている現実が辛いなら、環境を変えることも時として必要ですよ。
そもそも、休職に至った原因は何があったのかということを思い出してみてください。
休職後に同じ部署に戻るということは、ストレスの原因となっていたことがそのまま続くということも考えられます。
少なくとも原因が職場にあるのであれば、部署を変えるか職場環境を変えるかをして改善していく方がご自身のためでもあります。
もちろん、転職をしたからといって全てのことが楽になるということはありませんが、それでも、休職をしてもう一度気持ちを新たにして頑張りたいという思いのある新人看護師さんなら転職しても続いています。
本当に大切なのは気持ちの問題で、あなたが再出発したいのかどうかにかかっています。
まずは、自分が今の環境で何が辛いのか、しんどいのか、ということを明確にして改善できるような職場があるか探すことから始めてみてくださいね。
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