新人看護師が規模の小さい病院へ転職するのは危険!?
規模の大きな病院を辞めて、今度はもう少し今よりも規模の小さい病院へ転職をしたいと考えている看護師さんもいることでしょう。
ベッド数が20床以上あるところを病院と呼びますが、病院の中でも、大中小のさまざまな規模があり、300床以上あるようなところを大規模病院、病床数が100~299床のところを中規模病院、病床数が99床以下のところを小規模病院と呼んでいます。
一般的に新人看護師が看護学校を卒業後に入職する病院は、規模の比較的大きい300床以上の総合病院が中心にはなっています。
中には、800床以上あるようなマンモス病院で、最新機器もそろっているような最新医療を学べるような環境で働いている方もいるでしょう。
大規模病院を辞めて、もっと小さい病院へ転職したい!
規模が大きければ、働いている看護師の人数も多く、同期もたくさんいます。
でも、入職した規模の大きな病院が、自分にとっては合わなくてすぐに退職したという方も少なくありません。
毎年、新人看護師を大量に採用しては、病院の年度末にあたる3月になると大量に退職していくというようなところも多くあります。
規模の大きな病院での勤務はかなりの激務になり、急変への対応力、技術力、応用力が必要で、医師や他職種との連携もしなければいけません。
様々な疾患を抱えた方がいるので、幅広い疾患への理解も必要です。
急患が来ることは頻繁で患者さんの急変も多いので、病棟で勤務していれば、夜勤であっても、一日3~4時間の残業が当たり前のようにある病院や病棟もあります。
常に病棟が忙しくてスタッフ間でも気持ちの余裕がなくなり、まだ経験の浅い新人看護師であれば、何度も体調を崩してしまうこともあって当然です。
そんな過酷な環境は、変わることなく長年、新人看護師の修行場のごとく続いています。
そんな大規模病院を辞めた新人看護師さんの中には、今度はもっと規模の小さい病院へ転職したいという方も少なくありません。
大規模病院から中規模病院(100~299床)への転職で気を付けること
どれくらい小さい病院を考えているのかにもよりますが、大規模病院からより小さい中規模病院へ転職するときに気を付けることはどんなことがあるのでしょうか?
業務の幅が広がるため、必ずしも楽になるとは限りません
規模の小さい病院へ転職すれば、楽になると思っている方もいるのですが、必ずしも楽だということはありません。
中規模の急性期の病院では、任される業務の範囲は広くなります。大規模病院でしかも大学病院で勤務していたなら、採血や点滴といった医療行為は医師と研修医が行っていますが、規模が小さい病院では看護師の仕事になります。
点滴・採血・血圧測定、バルーン交換なども看護師がするところが多く、様々な疾患を抱えた患者が一つの病棟にいるので、幅広い疾患に対する知識と技術が必要です。
大規模病院では、自分で勉強する研究発表などの課題が多かったかもしれませんが、中規模病院では、スタッフから上がる課題についてドクターを交えて知識を深めるような勉強会も頻繁に行われています。
小規模病院(99床以下)への転職は要注意!
新人看護師が小規模病院(99床以下)の個人病院などへ転職する場合には、カルチャーショックを受けてしまうこともあるので注意が必要です。
もちろん、看護師の人数も少なくて、院長先生との距離も近くてアットホームな雰囲気があるという点では風通しも良く感じられて良いと思う方もいるかもしれません。
しかし、急性期の大規模病院で疲れ果てたからといって、小規模な個人病院でゆっくりと働こう…と思って転職しても、現実は、使っている機材が古かったり、事務がいても退院カルテをまとめなければいけなかったり、レントゲンの検査伝票も看護師が手書きといったことがあり、あまりの違いにショックを受けてしまうことがあるのです。
体質も古く経営状態もよくなければ、退院日も患者に点滴をして帰らせたり、すべての患者に必要とは思えない胃カメラを入れたりしているような体質のところもあるので、新人看護師がこのような場所で看護師として育つのか?と言うとちょっと疑問はありますよね。
そのため、転職時には注意をして転職先を選ぶ必要があります。
病院を見学する場合に、病院が清潔かどうかや、モノが整理整頓されている状態にあるかチェックしましょう。
古い設備や乱雑な物の配置をしているようなところは、設備を整えるための力がない可能性があります。
また、小規模病院では慣れたベテラン看護師が多く、あまり新人看護師も入ってこないので教育体制も整っていないことが多いです。
もし、小規模病院で働きたいと考えているなら、自ら覚えていくということが必要になる職場です。
新人看護師の転職でおすすめは、やっぱり中規模病院
新人看護師がより小さい病院へ転職したいと希望しているのであれば、できれば中規模程度の病院が理想的です。
いろいろな科を経験できる中規模の総合病院であれば、看護師としての成長の幅も広がります。
中規模であれば、教育体制がしっかりとあるところも多いので、新人看護師で早期に退職をしたとしても、再出発してラダーにのって指導を受けながら成長していくことが可能です。
業務の幅は広がり、常日頃から問題意識をもって看護の裏付けとなるエビデンスに基づいて分析をしていくことが必要となるので、臨床経験から看護の知識が得られやすくなります。
200床くらいの病院であれば、看護部長が新人看護師の顔と名前を全員把握しているという病院もあるので、見守られているという感覚もあると思いますよ。
規模の大きい病院を辞めて中小規模の病院への転職を考えている方は、看護師の転職サイトの利用が効率的です。
転職サイトでは、転職することにまだ迷いがあったり、将来の転職で考えているという方でも気軽に利用できたり相談もできます。
必要であれば、コンサルタントから自分に合う職場はどこか探してもらえたり、事前に知りたい職場の情報を教えてもらうことも可能です。
登録からその後のサポートまで完全無料で受けられるので安全ですよ。
決して無理な転職を勧められることはありません。
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