新人看護師の早期退職ってどうなの?⇒失敗しない再就職の仕方
新人看護師で早期退職を考えている人も多いかもしれませんね。
でも、感情的に辞めてしまって再就職しても、また同じように辞めたくなってしまうこともあるので注意しなければいけません。
新人看護師の早期退職にあたってメリットもあれば、デメリットもあります。
これまで多くの新人看護師の転職サポートをしてきた転職コンサルタントとしての私だからこそ伝えられることをまとめてみました。
そもそも早期退職っていつからいつまでのことなの?
一般的には、新人看護師の早期退職というと、新卒の新人看護師が入職してから1年以内に辞めてしまうときに使われる言葉になっています。
ただ、病院の人事によってとらえ方が違っていて、3カ月以内、半年以内が早期退職と捉えていて、それ以降はそれなりに頑張ったねといった見方をしてくれるところもあるので人によるところが大きくなっています。
そういった病院がある一方で、看護師3年目までを新人看護師としての期間として位置づけているところもあり、3年以内の退職であれば早期退職といった見方をするところもありますね。
新人看護師が早期退職する理由って?
では、新人看護師がどんな理由で退職していたのかというと、私がこれまでにサポートをしてきた新人看護師さんでいうと・・・
人間関係のこじれによる退職
1~3カ月以内に辞める人で最も多かった理由は、人間関係が合わないことによる退職です。
ただ人間関係が合わない・・・と感じるだけでは辞めるのではなく、先輩看護師から無視をされたり、陰口を言われたりといった陰湿なイジメに耐えきれなくて辞める人が毎年かなりの人数にのぼっていました。
女性ばかりの職場では、まだまだこうした人間関係が陰湿なところもあるので注意しなければいけません。
教育体制に対しての不満
3カ月~半年くらいになってくると、先輩看護師から教えてもらえない・・・といった教育体制に対しての不満で退職する人も多いですね。
特に、忙しすぎる病院で人手不足なところでは、先輩看護師が自分の業務に追われるあまりに、新人看護師に対しての時間がほとんど割けないところもあります。
こうしたところでは、どうしても新人看護師が放置されてしまった・・・と感じてしまいやすく辞めてしまう原因にもなっています。
体調不良による退職
体調不良で辞める新人看護師の中には、職場での様々なストレスから体調を壊して辞めてしまう人もいました。
- 適応障害
- うつ病
- 不眠症
などを患って早期退職にいたることがあります。
特に、夏ごろから夜勤の独り立ちが始まると、体調を壊してしまう新人看護師が毎年のように後を絶ちませんでした。
慣れない夜勤で緊張状態が続いていたり、不規則な生活でリズムを壊してしまい自律神経を乱してしまうことも影響しているのかもしれませんね。
配属先が合わない
また、早期退職する人には、配属先された科が自分には向いていないから辞める人もいます。
自分の希望していた科に配属されなかったり、まったく予想外のところに配属になったことで、中には1か月以内で辞めてしまう人もいるほどです。
大学病院などの規模の大きい病院では、1年、2年単位でしか異動もできないことも多いので、配属先が合わないことですぐに見切りをつけるという人は結構います。
また、半年くらいたったころに、ある程度業務の全体像が見えてきて、やっぱり自分には向いてない科であることが分かってきて辞める判断をする人もいますね。
新人看護師が早期退職するメリット・デメリットって?
様々な理由から新人看護師が早期に退職してしまうことはあるのですが、早期に辞めることに対してはメリットもあればデメリットもあります。
メリットとしては・・・
- 悩んでいたことから解放される
- 自分の望んでいる環境で働くことができる
- 体調を回復させることができる
その一方で、デメリットとしては・・・
- 職歴が短期間になってしまう
- 再就職先で同じような悩みを抱えてしまうこともある
- 他の新人看護師から遅れを取ってしまいやすい
といったことがあるので注意が必要です。
早期に辞めてしまっても看護師をしている以上、次の転職先が見つからないということは現状ではありません。
ただ、昔に比べれば、職歴重視になってきている病院もかなり出てきていたりもします。
「すぐに辞めてしまう人は次も長続きしないのではないか」という見方をされることがあるので、早期退職の後の再就職は不利になってしまうこともあるので注意が必要です。
また、せっかく転職したにも関わらず勢いで辞めて次の転職先を見つけると、また同じような悩みを抱えてしまうこともあります。
本当に何が原因だったのか自分でしっかりと理解したうえで、次の転職先を見つけることが大切です。
新人看護師の早期退職後の再就職を成功させるには?
新人看護師が早期退職した後の再就職を成功させるには、なるべく一人だけで転職活動を進めないことです。
もちろん、一人で転職ができないということはできないということでは決してありません。
ただ、初めての転職で一人で転職活動を進めてしまうと、転職先の内部情報もなかなか分からないことも多いので転職後にギャップを感じてしまいやすくなります。
病院によってはいまだに面接で言っていることと、入った後とでは全く違うようなことをいうようなところもあるくらいです。
キャリアのある人であれば、これまでの看護師同士の人脈を使えば情報が入ってくることもありますが、新人看護師の場合には何も判断ができないことがほとんどですよね。
そのため、新人看護師が早期退職を考えるなら、できれば、転職サイトのコンサルタントのサポートを受けながら進めていくのがベストです。
経験のある看護師に比べると、経験の浅い新人看護師は面接においても不利になりがちですから、早期に退職に至ったのかということを答えられるようにする為にもうまくフォローもしてもらいましょう。
転職サイトを使ってみたからと言って必ずしも転職しなければいけないということもありません。
今の職場でまだもう少し頑張れそう・・・という人は、将来的な転職のためにチェックしておくこともできますよ。
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